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メディアと脳

メディアと脳:画像

 先日、森 昭雄(日本大学文理学部 教授)の「メディアと脳」と言う講演を聴きましたので報告します。

 長時間のコンピュータゲーム、パソコンやケータイの使用は、創造性、理性、自己抑制に関与している前頭前野の機能低下を引き起こしている可能性が考えられている。実際にコンピュータゲーム中は前頭前野の血流低下が起こっており、これが長時間になれば脳細胞への酸素供給や栄養供給の低下は否めない。

 前頭前野の障害は、認知機能や情動機能に影響すると考えられている。ヒトの前頭連合野損傷による影響は人格を大きく豹変させ、「人格障害」という状態を引き起こしてしまう。前頭前野の血流阻害(細胞萎縮)は無表情にも繋がる。

 コンピュータゲーム中には、右前頭前野のβ波が低下してしまう。毎日のように数年間経験することで、コンピュータゲームをしていない状態でもβ波が低下した状態になり、ゲーム脳に移行してしまう。

 前頭前野の障害を起こさないために、ゲームは15〜30分/時間、パソコンは30〜40分、休憩15〜20分が望ましい。

 IT企業に勤める身としては、これらのデータを真摯に受けとめ、社会に受入れられる普及・展開をしなければならないと思う。

2007.12.10

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