記事詳細ページ

大石田の5Lスイカ

大石田の5Lスイカ:画像

阪神淡路大震災の後、神戸を訪れたのは4年後でした。長田地区商店街はすっかり整備

され、震災の面影はほとんど感じられませんでした。

震災前を知らない自分にとっては、普通のこぎれいな商店街としか映りませんでした。

 

本当はもっと前にその地に足を踏み入れるチャンスはあったのですが、行くのはまだ早い

っていう感覚が当時ありました。野次馬根性的ではないか?と。


 

東日本大震災でこの考えが180度変わりました。すぐ行くべきだ、と。

実際に目で見て肌で感じ、臭いや音など、五感をフルに使ってそこにたたずむ時、

少しでも地元の人たちの感覚に近づいていく感じがありました。

 

もちろん身内をなくしたり、家や工場や船を亡くしたなどというところまでは

共感のしようもないのですが。

 

現地の人も口々に言ってました。まずは「来て」「見て」「感じて」ほしい、と。

その時はじめてその災害が「自分事」に変わるのではないでしょうか。

 

もちろんすぐ行ける状況でないこともあるでしょうし、広島や岡山や熊本までは、

そうそうサッと行けるわけではありません。しかしせめて東北のことは、かくありたい。

 

丸森、大郷、郡山の水害地域も訪れ、その臭いが東日本大震災の時と似ていることに

少し驚きがありました。川と海では、塩分ヘドロなどが違うはずなのに。

 

今回、山形出張をチャンスに、大石田町の洪水現場に行ってみました。

あれからずいぶん日が経って、晴天続きになっていたにもかかわらず、最上川が茶色く

水量豊富で勢いよく流れていました。

 

あの水がもっとすごい勢いで溢れてきたら、それはそれは大変なことになるだろう、

ということを肌感覚で想像できました。

 

思ったよりは被災地点が限定的で、さほど広範囲でなかったのは不幸中の幸いでしょう。

しかし、村山市や大江町や肘折など、山形県内各所で同程度の浸水被害があったようで、

被災された方々には、心よりお見舞い申し上げます。

 

復興の役にはほとんどたたないと思いましたが、選果場脇にある直売所でスイカを

買って帰りました。展示には6Lまでありましたが、夕方ということで選果場が閉鎖

してしまっており、5Lまでしか販売分はない、と。

 

5Lでも十分大迫力! なかなか仙台のスーパーでは見かけないサイズです。

お店の人に「大きいと大味なんでしょうかねぇ?」と尋ねたところ、「いや、大きい方が

美味しいんですよ」とのこと。「では、5Lを2個ください」 実に1個11圈

 

2020.08.09:[カウンセラー広場]

この記事へのコメントはこちら

  • 名前
  • 題名
  • 本文
  • URL
  • ▼編集/削除用パスワード (半角英数字4文字で自由に入力して下さい)
  • ▼手動入力確認 (画像の文字を半角英字/小文字で入力して下さい)

  •  ※誰でも投稿可/すぐに反映
HASEGAWAs NOTE:画像

HASEGAWAs NOTE

長谷川嘉宏代表取締役出身/仙台市(ルーツは、父方:長崎県壱岐と母方:神..

Access 1,534,896pv (2016.09.02~) Today 312pv Yesterday 178pv Contents 803pages